『子供の自己肯定感が低いのが悩み』、今とても多くなっています。
なぜなら2019年の内閣府の調べによると、日本の子供の自己肯定感は諸外国に比べて低いということが、分かっているんです。
こちらを見てください。

自分自身に満足している割合が、日本は半分を切っていますね。
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスは8割を超えているのでその差は歴然です。
どうしてこんなにも日本の子供たちは自己肯定感が低いのか、どうしたら子供の自己肯定感を高めることができるのかについて、お話をしていきたいと思います。
ちなみに、子供の自己肯定感を高め方る方法はこちらです↓
- 子供の全てを受け入れる
- 間違いや失敗も怒らずに次はどうしたら成功するか考える
- 親がポジティブな姿を見せる
とても単純な方法ですが、なぜ効果があるのか順に解説していきます✨
- 子供の自己肯定感が低くて気になる
- 自分も自己肯定感が低いのでどう接したらいいか分からない
- 将来のために子供の自己肯定感を高めてあげたい
- 実際自己肯定感が高い人と低い人の違いって何?
自己肯定感って何??
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。
実用日本語表現辞典より
自己肯定感とはありのままの自分を受け入れ、長所も短所もひっくるめて自分は自分だと、自分の価値を認めることのできる力です。
自己肯定感が高い人と低い人の特徴を見てみましょう!
自己肯定感の高い人
- 他人と比べることなく自己表現ができる
- 失敗しても立ち直りが早い
- 自信を持って興味あることにチャレンジできる
- 自他共に尊重できるので豊かな人間関係を築ける
自己肯定感の低い人
- 周りの評価を気にして自分の考えが持てない
- 失敗から立ち直りにくく引きずってしまう
- 本来持っている能力を発揮しにくい
- 人に攻撃的な気持ちを持ったり消極的になりすぎてしまい幸福感を感じにくい
自己肯定感が低いと、色んな面でマイナスの影響がありますね💦
ですが、また残念なデータがあります。

学年を追って見てみると、自分を肯定的に評価する感情は小学生のうちにどんどん減り、中学から高校まではそのままほとんど横這いです。
どうして日本の小学生はどんどん自己肯定感を失ってしまうのでしょうか?
小学生の自己肯定感が低くなってしまうのはなぜ?
どうなると自己肯定感が低くなるのか。
今の日本教育や、社会の風潮から考えてみたいと思います。
独自性や主張する力が認められにくい
「みんな同じ」が良しとされるのが日本社会の風潮なので、みんなと違うことに不安を抱きやすく、自分の個性を肯定的に感じにくくなります。
協調性を求められすぎると、自他ともに個性を受け入れにくくなりますよね💦
学力以外の力を評価する下地がない
長いこと学歴社会だった日本では、学力だけで測れない能力の受け皿がありません。
いい学校を出ていい会社に入るのが、人生の安定だと考える人がいまだに多く、それは今も変わらない学校のシステムが影響しているのは、間違いないでしょう💦
人に迷惑をかけないのが美徳
小さい頃から「人に迷惑をかけちゃダメよ」と言われて多くの人が育つ日本では、子供がのびのびと活動する場が少ないですよね💔
近年では公園も苦情が入ることが増えたので、ボールあそびが禁止になったり、子供が遊んでいると騒音だと言われることもあり、少し問題にもなっていますね。
子育てをする親も緊張感を持って子供と向き合わねばならず、公園でさえもストレスを抱える場所になっている人も少なくないでしょう。
常に、自分よりも他人のことばかり気にするような日常では、自己肯定感が育ちにくいのは誰でも想像できます💦
子供が主体的に学ぶ機会が少ない
大人が与えるだけで子供に主導権のない学びは、主体性を失います。
友達との関係性の中から答えを導き出す力も低くなってしまうんですね。
考えの違うもの同士の話し合いで解決したり、目の前の問題を既存のルールより一歩外に出た方法で考えることは、これからさらに重要になってくると思われます。
その機会をつくらず、大人の価値観をつめ込んだ学びは、子供同士の人間関係も狭めてしまいかねませんよね💦
多様性についての意識が低い
日本は多民族国家ではないので、やはり保守的な考えが根強いです。
中学校や高校も、いまだに制服や髪型に厳しい校則がある学校が多く、それを支持する人も多くいます。
ですが、一歩海外に出ればそのような価値観は、グローバル社会から見てとても遅れた価値観であると言わざるを得ません💧
肌や髪や目の色、宗教の違いからくる習慣の相違は、もっと日本でも考えられなければならない課題です。
以上のような、いわゆる個性や自主性を潰してしまう風潮や、社会の制度が日本には多いですよね。
残念ながら、その中で生きている子供たちの自己肯定感が低くなりやすいのは、間違いなさそうです💦
では、日本の中で自己肯定感の高い子供を育てるには、どうしたらいいでしょうか。
小学生の自己肯定感を高めるには
子どもの全てを受け入れる姿勢が重要
子供の全てを受け入れる。単純ですがこれがとっても大切です。
失敗しても間違えても、「そうなんだね、大丈夫だよ」と言ってあげるのは、子供の大きな安心感につながります。
いつも親に肯定的に受け入れてもらうことで、「自分は自分のままで大切にされる存在なんだ」と感じることができるんですね。
いつも自分のことを見て認めてくれる存在がいると、子供の心が穏やかになり自信がつきます。
●我が家の対応●
- 忘れ物をしても「そっか、大変だったね。でもよく頑張ってきたね!」
- テストでいい点とってきたら「いつもよく頑張ってるからだね!努力してるの、いつもすごいなぁと思ってるよ😊」
意外とやってしまいがちなのが、”成功体験”に対して無反応や、「もっと上手な子はいっぱいいるんだから頑張ってね」という接し方。
ママ友達からもよく聞きますが、これは自己肯定感を引き下げてしまうリアクションなので、しない方がいいでしょう💦
その代わりに「すごいね!一生懸命やったんだね」や、「いつもの練習の成果が出たんだね、また次も一緒に練習して頑張ろうね」などと声をかけてあげると、いいですよ✨
モチ(小5娘)もゾゾも(小2息子)も「うん!また頑張る〜💙」と自信を積み上げてます。
間違いや失敗も怒らずに次はどうしたら成功するか考える
そして、悪いことにはもちろん注意しますが、感情的に怒りすぎたり、人格否定などにならないように気をつけましょう。
『いつも見ているよ』という子供へのメッセージが伝わるよう、言葉をかけられるといいですね。
親もちゃんと育ってほしいと思うが故に、できていないことをしっかり叱らねば!と思いますよね。
ですが、できなかった原因や、失敗しないように次は何ができるかを一緒に考える習慣があった方が、より発展的な思考が子供に身につきます✨
考える力を身につけたいならこちら↓
自分の失敗を振り返る癖がつけば、リカバリ能力も磨かれるので、将来的にはとても役に立つんですね。
失敗を上手に受け入れる力がつけば、自己肯定感も自然と高まるはずです。
●我が家の対応●
- テストで間違えても「うんうん、そんな時もあるよね!間違えたところはなんで間違えたのかわかるかな?また次失敗しないように頑張ってみようね」
- 友達と喧嘩しても「そっか。お互い考えが違ったんだね。伝え方を気をつければまた楽しく遊べるよ!喧嘩をたくさんするとわかることもあるからいいんだよ」
家庭学習の最中も、答えを間違えないのが当たり前になると、極端に間違いを嫌うようになります。
でも間違うのが悪いのではなく、『間違いを嫌ってチャレンジしない』のがもったいないことなんだよって伝えてあげてください。
間違いを嫌うようになると”間違ってしまったダメな自分”という思考に陥ってしまうからですね💦
丁寧に言葉をかけてあげると、「また今度頑張ってみるよ!」という気持ちの切り替えができるようになります✨
親がポジティブな姿を見せる
子供は、親の考えに大きな影響を受けます。
いつも自分や他人を責めていたりすると、その考えに引っ張られてしまうのが子供です。
もちろん親も人間なのでいつも明るくいられるわけではありません💦
けど、根本的な姿勢として
- 何かにチャレンジする姿
- 思いっきり何かを楽しむ姿
- 周りの人を受け入れている姿勢
こんなお父さんお母さんの顔をできるだけ見せるだけで、子供の心に響き、自己肯定感を高める土台になります✨
●我が家の対応●
- 一緒に漫画やアニメを楽しんで感想を聞き合う
- ブログを書いてることを家族みんなに伝え、日々の変化を報告する
- 友達との面白かったエピソードをシェアする
ワタシが何かにチャレンジしていると子供も応援してくれて、子供もやる気が起きたりしています😊
どうしてもワタシが行きたいイベントも、当選するか分からなくても絶対に応募する!と行動を起こしていると、応援してくれるんです 笑。
で、ワタシが当選すると、「ゾゾも何かに応募してみようかな!」と言ったりしてて、少なからずいい影響を与えられてるのかなと思うことも✨
共通して好きなアニメや漫画についても、それぞれの感想を尊重しながら意見を聞く練習になっているので、とてもいい時間です。
学習に役立つ、親子で楽しめるアニメはこちら↓
子供の自己肯定感を高めて自立を目指そう!
子供の自己肯定感を高めるには親の関わりが大きく影響します。
もっと成長してほしいと思うあまり子供の努力に目を向けなかったり、心配しすぎて子供の行動の先回りをしていてはいけません。
『自分は何もできないんだ』という気持ちを知らずうちに育ててしまうことになりかねないからですね。
子供の自立を促しながら、一歩一歩褒めていきましょう!
子どもの能力を引き出す褒め方のコツはこちら↓
【子供を褒めずに伸ばす5つの関わり方】見違えるほど親子の絆が深まったのはなぜ?
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