今、小学生の思考力が低下していることをご存知ですか?
言われたことをやるのは得意なのに、自分で決めて動けない…そんな小学生が増えているというのです💦
しかし文部科学省HPに書かれている内容によると、2017年から学習指導要領の教育内容を「思考力」を伸ばす方向に、見直しているそうです。
これからの子ども達に求められる考える力とはなんなのか、そして考える力を伸ばす方法についてご紹介していきます。
- 勉強はできるけど自分で自由に遊べる時間はやりたいことが見つからない
- お手伝いをするときも事細かに指示を仰いでくる
- 小さな決断も自分で決められない
- 何か質問しても「わかんない」「どっちでもいい」が口癖
- 創作系の遊びはとても苦手
思考力を伸ばす関わり方は主にこの5つです↓
- 子どもに考える時間を十分に与える
- 子どもの考えを否定しない
- どんなことにも疑問を投げかけてみる
- 子どもの身の回りのことも本人に考えて選ばせる
- 子どもからの疑問もしっかり受け止める
解説に移りたいと思います✨
思考力とは自分で判断し行動する力
まず、文部科学省HPで今の学習指導要領に込められた思いを、次のように記しています。
これからの社会が,どんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。
文部科学省公式HP指導要領より
そして新しい時代を生きる子供たちに必要な力が、以下の3つの柱だという風にも書かれています。
- 学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性など
- 実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能
- 未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力など
内容を見てわかる通り、これからは”勉強内容をいかに理解しているかが評価される”ようなやり方ではなくなるんですね。
“身につけた知識や技能を思考力、判断力、表現力を元に社会や人生に役立てられるようになること。“
これが現代において子供達の将来を見据えて行われる評価基準ということになります。
これまでの学習の方向性と、いかに変わってきているかがわかりますよね😊
ひたすら、本とノートに向かって勉強すれば報われるという時代では無くなってきているのは、確かです。
では一体、どうすればその『考える力』を獲得できるのでしょうか?
小学生の思考力を高めるための親の関わり方
子供に考える時間を十分に与える
子供が疑問を持ったときには、すぐに答えを差し出さず一緒に考えてみるのがおすすめ✨
万が一親が既に答えを知っていることでも、「まだ分からないの?!」などと言わずゆっくり考えさせてみてください。
自分のペースでじっくり考えることで、思考力が鍛えられていきますから、長い目で見てゆったりと構えましょう。
万が一疑問に対して答えが出なかった場合でも、「明日までに考えてみて、また何か閃いたら教えてね」と言ってみても。
ふとした瞬間に何か閃いたりすることがあるかもしれませんし、その種まきをするのは大切なことです。
何より“考える”という過程こそが重要なので、疑問の内容にもよりますが、必ずしも答えが必要なわけではありませんよ😊
●我が家の場合●
「火山が噴火したらどんどんマグマが流れていっちゃうはずなのに、火山が噴火するとどんどん山が高くなるのはなんで?」
モチ(小5娘)が聞きいてきました。
「なんでだと思う?」と聞き返したら
「う〜ん、流れていっちゃうんだから山は低くなるはずだと思うんだよねぇ。う〜ん」
多分、砂山を思い浮かべてるんですよね。
上から液体を流したら当然砂山は崩れて低くなる。その経験がちゃんと記憶に定着してる証拠です✨
でも火山は噴火すると大きくなる。
それがなぜなのか、答えは言いませんでした😊
「もうちょっと考えてみて。もし新しいアイディアが思い浮かんだら教えてね!」
そう言っておしまいに。
度々思い出したようにその話をすることがあるので、ゆっくりじっくり考えて、いつかそのヒントに出逢ったら「そういうことだったのか!」と、きっと記憶にしっかり焼き付くに違いありません!
その時を楽しみにじっくり時間をかけて考えてることが我が家にはたくさんあります😊
子供の考えたことを否定しない
子供は自分の人生の知見の中から、一生懸命疑問を解決しようと、日々いろんなことを考えています。
大人から見たら取るに足らないような疑問でも、子供には不思議がいっぱい!
とんでもびっくりな答えを報告してくることもあるでしょう 笑。
でもそこで、子供の出した答えを否定しないであげてほしいんです。
「面白いこと考えたんだね!じゃあ〇〇な時はどうなるかな〜?」と、更に疑問を広げてあげてもgood!
「ワタシは〇〇って考えたんだけどどう思う?」と、大人の意見にも正面から向き合わせてみるのも面白いですよね✨
考える過程を増やして、思考力を鍛えましょう〜!
子供を否定せず、むやみに褒めず、信頼関係を築くにはこちら↓
【子供を褒めずに伸ばす5つの関わり方】見違えるほど親子の絆が深まったのはなぜ?
●我が家の場合●
ゾゾ(小2息子)が最近、欲しいものがあるとすぐにお金を使ってしまうので、それがきっかけで『お金の使い方』の話になったんです。
お出かけ先でまた何か買いたくなったゾゾ。
「どこかお出かけしたら必ずお土産を買いたくなるんだよ〜」とゾゾが言っていました。
「そっかぁ。思い出のかけらが欲しくなるんだね!またお出かけの楽しい思い出を思い出せるもんね!」と言って、さらに付け加えました。
「けど。思い出のカケラはお土産を買うことだけじゃないし、貝を拾ったり石を拾ったりしたのも大切なカケラ。だからそれも忘れないでね」
そう伝えたら、「うんそうだよね」と言ったゾゾの物欲は、自然に消えたようでした。
頭ごなしに否定せず、新しい考え方を少し提案してみる。
そして後は本人に考えさせて、経験させるのが、成長にはとても大切なことだと思ったやりとりでした😊
どんなことにも疑問を投げかけてみる
上にも少し書きましたが、考えるきっかけを親がどれだけ与えられるかがとても重要です。
- 食卓で「このメニューにはどんな賞味料を使ってると思う?」
- アニメを視聴したら「最後のシーンで主人公はどんな気持ちだったんだろうね?」
- 動物の習性を見て「この動物はなんで毎日〇〇をするんだろう?」
- 好きな本を読んでいたら「その本のどんなところが好きなの?」
- 工作に必要なものがなかったら「工夫して作れる方法考えてみて」
などなど、本当になんでもいいので子供に考えるきっかけを与えてみてください。
そして、日々質問を繰り返していくことで会話のバリエーションも増えて親子の絆も深まります✨
会話のきっかけになるような親子で楽しめるおすすめアニメはこちら↓
【子どもの勉強に役立つ学習アニメ11選】オタク歴30年の主婦オススメの名作
子供の身の回りのことも本人に考えて選ばせる
人は小さな頃から、自分で選択する練習を積み重ねていないと考えることが習慣になりません💦
思考することが身に付いていないと、大人になった時に指示待ち人間になったり、大きな決断の時に自分の決断に自信が持てず、せっかくのチャンスを逃してしまうようになってしまいます。
自分のことは自分で決める習慣を促してあげるのは、とても大事なことです😊
- 夕飯は何を食べたいかリクエストを聞く
- 1日のおやつはどのぐらい食べても大丈夫か考えさせる
- お出かけの時の服装を本人に決めさせる
などなど、本当に些細なことから始めましょう。
「おやつの量は毎日決まってるでしょ」「そんな服寒いに決まってるんだからこっちにしなさい」と言ってませんか?
子供に考えるヒントを与えたり、お出かけ先で風邪をひかないように親が子供の上着を1枚余分に持って行ったりして、危険が起きないよう微調整しながら本人に決めさせることを大切にしてください。
●我が家の場合●
学校で工作に使う紙皿を持ってくるように言われた時も、何枚必要かは自分で考えさせます!
「10枚ぐらいかな?どう思うよいちゃん〜?」(子どもにはちゃん付けで呼ばれてます)と聞かれた時も
「どんなものを作りたいか、ゾゾが考えて決めてごらん!」と答えました😊
しばらく自分で考えて、図工の教科書を開いてイメージして、「じゃぁ4枚にする!」と、図工の時間がますます楽しみな様子。
自分で考えて決めたことは自信にもなるんだなぁと感じました✨
自分で決めて失敗を経験させる
時には、本人の決断で失敗することも経験です。
小さな失敗は、たくさんさせましょう!
失敗を経験すると言うことは、「失敗からのリカバリ力」「諦めない気持ち」「こうすると失敗するという情報」を手に入れることです。
子供たちは、このたくさんの思考と経験の積み重ねによって、生きる力を獲得していくことになります。
ぜひ大人が、小さな種まきをしてあげてくださいね✨
失敗を受け止めて子供の自己肯定感を伸ばすならこちら↓
【小学生から自己肯定感を高める】7歳児が3年で激変した3つの方法
●我が家の場合●
モチが買いたいものがある時、一人で買わせたことがありました。
自分の欲しいものがどこの売り場にあるのか分からなくてグルグル。
そこで聞かれても「自分で探してごらん」と言って見守っていると、商品の系統から棚を探し出すように。
でも結局見つけられなくて、店員さんに聞くしかありませんでした。
自分で探し出すことはできなくても、分からないことは専門的な人に声をかけて、自分の欲しいものを相手に的確に伝える…こんな経験ができたんですよね!
何かをやる時に、必ずしも方法は一つではないと知るのは、すごく大切だと思ったエピソードです😊
子どもからの疑問もしっかり受け止める
子供が「なんで?」「どうして?」と言ってきた時、適当に返事してしまっていませんか😊?
必ずしも、親が答えを与える必要はありません。
子供の疑問に向き合ってる姿勢を見せてあげることが大切です。
- 「そんなことに疑問を持つなんてすごいね!よく考えてるんだね」
- 「面白い質問だね。ワタシも分からないから一緒に考えてみようか!」
など、子供の質問を肯定する気持ちで接してあげると、子供も「もっと考えてみよう!」という前向きな気持ちになれますよね。
子供の疑問全て真剣に向き合うことが難しくても、1日1回は一緒に何か考えたり、話し合う時間を意識的に作るだけでも違いますよ✨
子どもの考える力を高めて自立を促そう!
- 子供に考える時間を十分与える
- 子供の考えを否定しない
- どんなことも疑問を投げかける
- 日常の選択を子供にさせる
- 子供からの疑問に丁寧に向き合う
以上が子供の考える力を伸ばす5つの関わり方でした😊
考える力は、一朝一夕では身につかないので、コツコツした言葉がけが大切になってきます。
でも、心がけてほしいことはとても簡単なことですし、日常でできることばかり。
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